こんにちは!Mappy Photoのたじです!
本日は、一眼レフをマニュアルで上手に撮るために理解したい「ISO感度」について、簡単に解説していきます。
実はシリーズで書いている写真上達法についてのブログですが、前回の『一眼レフ初心者が初めに理解したいこと!【カメラの露出トライアングル】』で触れた3つの重要な要素(ISO感度、絞り、シャッタースピード)のうちの1つ「ISO感度」。
カメラの露出、つまり、写真の明るさを決める要素のうちの1つです。
- 「ISO感度って何?」
- 「カメラ用語が難しくてわからない!」
そんな方でも全然大丈夫です!
なので、わからなくても写真は撮れるけれど、わかるようになったらこんなに変わるよ!という視線で解説していきます。
3大モンスターの1つISO感度をまずは徹底攻略してしまいましょう!
※写真に写る主役を被写体といいます。
ISO感度は難しくない!誰でもわかります!【基礎からの写真上達法】
何度もいいますが、思ったとおりの写真を撮るには、写真の露出(明るさ)を操るのが一番!
その写真の露出を決める3つの重要な要素(ISO感度、絞り、シャッタースピード)のうちの一つ「ISO感度」についてまずは理解しましょう!
さて、ISO感度についてはよく次のような質問が聞かれます。
ISO感度って何?
ベストな設定は何?
いつも一番低いISOにすべき?
一つ一つ説明します。
ISOの読み方
ISOは「イソ」または「アイエスオー」と読み、人によってまちまちです。
海外では「アイソー」とも読まれます。
自分の呼びたい用に呼びましょう!
ISO感度って何?
フィルム写真でのISO
フィルム写真でのISOはフィルムが光に対してどれくらい繊細かを示す指標でした。つまり、ISOは「光を感じる度合い」で感光度ですね!
フィルム自体に100や200、400、800といった数字があり、数字が小さいほどフィルムの感光度は低く、撮る写真は微細な粒子となります。
デジタル写真でのISO
デジタル写真ではISO感度は、光を感じるイメージセンサーの能力(感度)のことです。
フィルム写真と同じで、数値が小さいほど、光に対しての感度が鈍くなります。
つまり、数値が小さいほど、光を取り込みにくいので、暗いところで写真が撮りにくいということ!
写真が撮れても暗い写真や、真っ暗で何も写っていない写真などになってしまいます。
ISOの数値が大きいほど、カメラのセンサーは光に対して敏感になるので、暗いところでも光を取り込め写真が撮れるようになるのです!
⇒暗いところでも明るく写真が撮れる!
けれど、ISOを大きくすることで、ノイズも大きくなってしまい写真にざらつきが出てしまいます。
また、ISOを大きくすることは言ってみれば、無理やり光の信号を大きくすることなので、撮った写真の細部のディテールが失われてしまいます。
※現代のデジタルカメラは進化しているので、ISO感度が高くても写真に入るノイズが小さくなるように改良されていますが、やはりISOが小さいものと比べると歴然です。
というわけではなく、例えば室内でのスポーツなど、光が充分ではなく早く動く被写体を写真で捉えたいときなどは、ISO感度は高く設定します。
ISO感度はどれが普通?
ISO感度は多くのデジタルカメラで100が基準となっています。
ISO感度を変えたときの写真の変化
実際にISO感度を変えたときの写真の変化を見てみましょう!
露出(明るさ)を決める3要素「ISO感度、絞り、シャッタースピード」のうち、まずは、絞り・シャッタースピードの2つを固定してみます。
SS(シャッタースピード)200
ISO感度が変わることで明らかに写真が明るくなりました!
デメリットであるISO感度が上がると、ノイズが出ることについては、先ほどの小さなサイズの写真ではわかりづらいので拡大してみてみます。
また、明るさが異なる写真でもわかりにくいので、シャッタースピードを変えて同じくらいの明るさの写真にしてみました。
左のISO感度が800ではザラザラした感じはそこまで受けませんが、右のISO感度6400では明らかにノイズが増えてざらっとした感じになりますね。
ここで一つ重要ポイント!!
今、ノイズが増えたことは写真を拡大して初めて目で見えるようになりました。
ということは、「最初のような小さな画像では、そのノイズ差は私たちの目では確認できない」のです。
つまり、スマホでしか確認しないような小さいサイズで良い写真はISO感度を上げてノイズが入った写真でも気になりません!!
ISO感度の設定の考え方
以上見てきたように、「ISO感度はできるだけ小さく設定したい!」というのが本音です。
けれども、写真の露出(明るさ)を決定する、他の2つの要素(絞り・シャッタースピード)を変えただけでは写真が暗くなってしまうときは、ISO感度を高く設定しないと明るい写真は撮れません!
また、低いISO感度だと、黒つぶれ(真っ黒で色情報がない状態!)を起こす可能性もあります。
ISO感度を設定するとき、頭の中で次の手順を踏みましょう。
慣れてくると無意識でできるようになります!
- 光 ー 被写体は明るい?
- ノイズ ー ざらっとした写真を撮りたい?それともノイズなしのつるっとした写真?
- 三脚 ー 三脚を使う?
- 動く被写体 ー 被写体は動く?それとも安定している?
《考え方の参考例①》
- 十分な光がある
- ノイズなしの綺麗な写真が撮りたい
- 三脚を使う
- 被写体は動かない
⇒ かなり低いISOにする
《考え方の参考例②》
- 暗い
- わざとざらっとさせたい
- 三脚持ってない
- 被写体が動く
⇒ 被写体がぶれないくらいシャッタースピードをあげ、十分な明るさになるようにISOを高くする
ISO感度を高く設定するとき
次のようなときは無条件でISO感度を100より高くすると考えます。
- 室内
- 屋外だけど雨・曇りの日や日陰で光が差し込まない
- 夜景・手持ち
あとはそのシーンそのシーンで絞りやシャッタースピードとの関係から、ISO感度はできるだけ小さく、暗すぎたりぶれたりしない範囲まで下げる。
もちろんあえてノイズをいれた写真を撮りたいなどのときは無視してください。
ISO感度はどれくらいまであげて平気?適切なのは?ノイズが気になるのはどのくらいから?
ISO感度をあげると写真が明るくなるけれど、ノイズが入ってしまうというデメリットがありました。
どのくらいまでならISO感度をあげてもノイズは気にならないで大丈夫
この答えは、残念ながら一言でぱっと表せません!!
なぜなら、
- 一眼レフ自体の性能がカメラによって異なりISO感度を上げた時のノイズも異なる
- 撮った写真を何でどんな大きさで見るのかで異なる
- 撮るシチュエーションによって異なる
- 個人個人の感性によって異なる
- RAW現像で画像処理「ノイズ除去」をするかどうかで異なる
からです!
なので、たくさん試しながら撮って自分のISO感度の許容範囲を決めてください!
室内や夜の撮影など、ISO感度を上げなければならないところは、泣く泣くあげます。
黒つぶれしまくりで何も写っていない写真よりはノイズが入ってディテールが失われても写っていた方がよいですからね。
ISO感度まとめ
デジタル一眼レフのISO感度は、カメラのイメージセンサーが光を取り込む感度のこと!
- ISOが低いと、暗く、ノイズなしディテールあり画質良い
- ISOが高いと、明るく、ざらっと、ノイズありディテール失い画質悪く
ISO感度の設定の仕方は、
- 光 ー 被写体は明るい?
- ノイズ ー ざらっとした写真を撮りたい?それともノイズなしの綺麗な写真?
- 三脚 ー 三脚を使う?
- 動く被写体 ー 被写体は動く?それとも安定している?
慣れてくると無意識に設定できるようになります。
カメラで設定できるISO感度の上限と実際の目で見て気にならないISO感度の範囲は、個人個人、シチュエーションなどによって異なるので、自分のISO感度許容範囲を知ることが重要!
たくさん写真を写真を撮って、体感で覚えていきましょう!