こんにちは!Mappy Photoのたじです!
本日は、一眼レフをマニュアルで上手に撮るために理解したい「シャッタースピード(SS)」について、簡単に解説していきます。
実はシリーズで書いている写真上達法についてのブログですが、初めの『一眼レフ初心者が初めに理解したいこと!【カメラの露出トライアングル】』で触れた3つの重要な要素(ISO感度、絞り、シャッタースピード)のうちの1つ「シャッタースピード(SS)」。
シャッタースピードは、カメラの露出、つまり、写真の明るさを決める要素のうちの1つです。
そして、写真の大敵、「手ブレ」に影響する設定!
- 「シャッタースピード(SS)って何?」
- 「カメラ用語が難しくてわからない!」
- 「どれくらいのシャッタースピードにすればよいの?」
そんな方でも全然大丈夫です!
シャッタースピードについてわからなくても写真は撮れるけれど、わかるようになったら意識して写真を変えることができるよ!という視線で解説していきます。
3大モンスターの2つ目シャッタースピードを徹底攻略しましょう!
- ISO感度についてはこちら⇒ 一眼レフ初心者必読!誰でもわかるISO感度!【基礎からの写真上達法】
※写真に写る主役を被写体といいます。
【一眼レフの写真上達法】誰でもわかるシャッタースピード【基礎から解説】
ISO100、f22、1/2で撮影
思ったとおりの写真を撮るには、写真の露出(明るさ)を操るのが一番!
今回は、その写真の露出を決める3つの重要な要素(ISO感度、絞り、シャッタースピード)のうちの一つ「シャッタースピード(SS)」について理解しましょう!
その通り!なのですが、ここではもっと詳しく見ていきましょう!
シャッタースピードって何?
シャッタースピードとは、シャッターが開いてカメラのイメージセンサーに光が当たっている時間のこと!
シャッタースピードは、
1/4000, 1/2000, 1/1000,…,1/8, 1/4, 0″5, 1″, 2″,…, 20″, 30″
のように秒単位で表されます。
つまり、
1/4000だったら1秒の4000分の1なので、めっちゃ速い!!!
30″なら、そのまま30秒なので、めっちゃ遅いですね。
手持ち撮影でしたら1秒であっても全くブレずにカメラを構えて写真を撮るのは至難の業。
速い分には問題ないけれど、遅いときには三脚などの固定できる装置が必須になります。
シャッタースピードを変えると写真はどう変わる?
シャッタースピードを変えると、速ければ速いほど暗くなってしまいますが、動いている被写体もブレずに撮ることができます。
逆に遅ければ遅いほど、明るい写真が撮れますが、被写体がブレやすくなります。
【重要ポイント】手持ちで手ブレしないシャッタースピードの限界
個人差はありますが、フルサイズ一眼レフとAPS-C一眼レフで下記のようになります。
フルサイズ一眼レフの場合
動かない被写体撮影のとき、手ブレしないシャッタースピードの限界は、焦点距離分の1くらいです!
つまり、70mmのレンズを使っていたら、1/70より遅いと手ブレしてしまいます。
被写体が動くときは、それ以上速くないとブレてしまいます!
※焦点距離とは、ピントを合わせたときのレンズとカメラのイメージセンサーとの距離のことです。
APS-C一眼レフの場合
動かない被写体撮影の時、APS-Cカメラの場合は、1.5倍に焦点距離が拡大されるので、(焦点距離×1.5)分の1くらいになります。
70mmだったら70×1.5=105
1/105より遅いと手ブレします。
こちらも動く被写体でしたら、もっと速くないとブレてしまいます。
シャッタースピードの設定の考え方
シャッタースピードは、手ブレしないということを大前提に考える必要があります!
- 被写体の動き ー 被写体はどれくらいの速さで動く?それとも動かない?
- 三脚 ー 三脚が使える?
- 手ブレ ー 被写体の動きに合わせて手ブレしないシャッタースピード?
- 表現法 ー ①一瞬を切り取りたい?②時間を使って幻想的に撮りたい?それとも、③背景ぼかしたい?④遠くまで明瞭に写したい?(③、④優先の表現方法であれば絞りの数値を先に考えます)
《考え方の参考例》
- 動き回る子ども
- 三脚を使わない
- 室内で暗い
- 一瞬を切り取りたい
⇒ 室内で暗いのでシャッタースピードはできる限り遅くしたいけれど、動き回る子どもなのでシャッタースピードは1/焦点距離 より速くしないとブレてしまう。
子どもがブレない限界のシャッタースピードにして、明るさはISO感度や絞りで調整する。
シャッタースピードを速く設定するとき
シャッタースピードは速ければ速いほど、速い動きのものをとらえることができますが、その分光を取り込む量は少なくなり暗い写真になります。
- 被写体が動くとき
- 晴れていてとても明るいとき
- 瞬間をとらえたいとき
シャッタースピードを速くする具体的なシーン
- 運動会
- どんな動きをするかわからない動物(鳥、犬、など)を撮るとき
- 動いている乗り物をブレずに撮るとき
- 動き回る子ども
- 流れる水の動きを止めて撮りたいとき
- ジャンプ写真
シャッタースピードを遅く設定するとき
シャッタースピードが遅くなれば遅くなるほど、長い時間カメラを固定しなければカメラが動き写真がブレてしまいます。
しかし、その分、長く光を取り込むことができ、カメラが光を取り込む量が多くなるので明るい写真を撮ることができます。
なので、先ほどの速く設定するときとは違い、暗くてできる限り明かりを取り込みたいときに遅くします。
- 暗くて明かりをできるだけ取り込みたいとき
- 三脚を使用できるとき
- 光のラインなど幻想的な写真を撮りたいとき
シャッタースピードを遅くする具体的なシーン
- 花火
- 夜景
- 星空
- 川や滝で躍動感のある水の流れを表現したいとき
- 車などの残像を残したいとき
以上のような場合は、手持ち撮影ならブレないギリギリまでシャッタースピードを遅くし、三脚が使えるなら、もっと遅くして色々撮影してみましょう。
ISO100、F11、20″で撮影
【一眼レフの写真上達法】誰でもわかるシャッタースピード【基礎から解説】まとめ
デジタル一眼レフカメラのシャッタースピードは、カメラのイメージセンサーが光を取り込む時間のこと!
- シャッタースピードが速いと、ブレない・暗い・瞬間の写真
- シャッタースピードが遅いと、ブレる・明るい・幻想的な写真
手持ち撮影のときは、手ブレを防ぐために、シャッタースピードを遅くできる限界があることを頭に入れておきましょう!
※被写体が動くときはそれより速くしないとダメ
シャッタースピードを自在に操れれば、その場面その場面に合わせた撮りたい写真が撮れるようになります。
手ブレしないようにシャッタースピードを設定しましょう!