こんにちは!Mappy Photoのたじです!
本日は写真好きでカメラを手にしているとよく聞く用語「現像」と「RAW現像」について解説します。
- 現像って何?
- 写真撮ったら現像しなきゃいけないの?
- RAW現像って聞いたけど何?現像と違うの?
と興味を持った方やカメラ初心者の方はぜひ参考にしてみてください!
「現像」って何?
昔の「現像」
ところで、みなさん、「現像」って言葉を耳にしたことありますか?
世代によって変わってくるかもしれませんが、
インスタントカメラやフィルムカメラ時代で育った私は小学校や中学校のころ、
カメラのフィルムやインスタントカメラを全て使い切ると、
母がカメラ屋さんに「現像+プリント」に出しに行ってくれ、何日か後に、写真を手にしていました。
そう、カメラ屋さんがしてくれることが「現像」でした!
しかし、今は多くのカメラがデジタルの時代、コンパクトデジカメ、スマホ、一眼レフまでデジタルで、ごく少数のカメラ好きの方やカメラマンを除いてフィルムカメラなんて持っていません!
なので、写真を撮っても、カメラ屋さんに行く必要がなくなりました。
※プリントを頼むときは行く方もいるかもしれませんが。
「現像」の意味
では、そもそもの現像の意味って何でしょうか?
辞書を見てみましょう!
げんぞう【現像】
( 名 ) スル
① 写真で、露出されたフィルム・印画紙を薬品で処理して、写された像を目に見えるようにすること。また、その処理。 「フィルムを-する」
出典:三省堂大辞林第三版より
どういうことかというと、インスタントカメラやフィルムカメラでは、写真を撮るとフィルムに「像(つまり、そのときの映像)」が焼き付けられます。
しかし、それだけでは、その像を確認することはできません。
その撮影済みフィルムを薬品で処理して像を浮かび上がらせ、フィルムに定着させるという一連の処理が「現像」というわけです。
※現像しただけでは写真は楽しめませんので、カメラ屋さんは通常、その現像したフィルムから写真プリントまでしてくれます。
今の「現像」
デジタルカメラが主流となった今、デジタルカメラやデジタル一眼レフなどの「現像」はカメラ屋さんではなく、多くは他が行っています。
誰が行うかというと、
-
-
- カメラ本体
- フォトグラファー(撮影者)
-
です!
順に見ていきましょう。
1.カメラ本体
そうなのです!
- デジカメ
- 一眼レフ
- スマホ
全て、カメラ本体で現像をしています。
ただし、この現像、さきほど見てきたフィルムの現像と同じというわけではありません!
スマホにフィルムなんて入ってないもの当然ですね!
カメラはシャッターボタンを押して写真を撮ると、イメージセンサーが光を受けて信号を出す
↓
その信号をまずデジタルデータに変換
↓
そして、設定とカメラ自体に備わっている機能に応じて、その変換したデジタルデータに対して、
・露出
・ホワイトバランス
・コントラスト
などといった画像処理をして、JPEGという誰でも見れる画像に変換してSDカードやスマホ本体など記録メディアに保存
↓
その保存された画像はカメラのモニターやスマホやパソコンでみんなが見れる!
このカメラ本体が行ったデジタルデータをみんなが見れるJPEGに変換した作業のことを「現像」という!
ちなみに、デジタルカメラで作られるデジタルデータのことを「RAWデータ」(生のデータ)といって、RAWデータを処理して最終的なJPEG画像を作り出すことを「RAW現像」といいます。
つまり、今のデジカメやデジタル一眼レフの「現像」とは、正確には「RAW現像」のこと!
カメラ本体が現像する前の「RAWデータ」を私たちは目で見ることができません!
しかし、RAWデータを保存することは最近ではほとんどのデジタルカメラでできます。
フィルムカメラとデジタルカメラでは、そもそも写真を撮る初めの段階で違ったのです。
昔 ⇒ フィルムに像を焼き付ける
今 ⇒ イメージセンサーで信号を出しデジタルデータに変換する
なので、現像方法も現像する人(物)も違うのは当然と言えます!
紛らわしいですが、見えないものを見えるようにするという意味では同じなので、どちらも「現像」です。
2.フォトグラファー(または撮影者)
さて、話は戻って、誰が現像するか?の二番目、フォトグラファー(または撮影者)について解説します。
さきほど、今のデジカメはカメラ本体が「現像(正確にはRAW現像)」をやってくれるけれど、RAWデータを保存することもできると言いました。
カメラの設定を変えれば、JPEG保存だけでなく「RAW保存」もできるのです。
そうすると、カメラのイメージセンサーが受け取った信号のデジタルデータそのものが保存されているので、
カメラ本体に現像を任せるのでなく、カメラ専用のソフトやAdobe社のLightroomなどのソフトを使ってフォトグラファーが自分の思った通りに「RAW現像」できます!
写真を撮る際、カメラの設定を変えてRAWで保存する
↓
Adobe社のLightroomや専門ソフトを使って撮影者が写真の細部(露出やコントラストなど)を自分のイメージ通りに仕上げる
↓
みんなが見れるJPEGで書き出す
いくらマニュアル設定で写真を撮ったとしても、カメラ任せのRAW現像ではイメージ通りの写真には仕上がりません。
なので、写真にこだわる方やフォトグラファーなどは、
RAWデータで写真を保存し、後からパソコンなどで写真編集を行って写真を完成させJPEGにします。
これが撮影者がするRAW現像です!
「現像」・「RAW現像」まとめ
すごく簡単に言ってしまうと、
現像もRAW現像も「見えないものを見えるようにする」処理です!
写真を撮ったら現像をしないと、私たちが知っている写真の形にはなりません!
現像はフィルムカメラで撮影したフィルムの処理
RAW現像はデジタルカメラで撮影したRAW(生の・元)データの処理
実際にしている処理は全く違いますが、同じ「現像」という言葉を使っているため、デジタルカメラ(一眼レフも含む)でするデータ処理のことをRAW現像ではなく「現像」という人もいます。正確にはRAW現像のことです。
デジタルのカメラでは、通常カメラ本体がRAW現像をしてくれますが、
自分のこだわり通りの写真に仕上げたい場合は自分でRAW現像することもできます!
RAW現像と深い関わりのある写真編集やレタッチについてはこちら!